健康コラム
アイスクリーム ちょっと変わった選び方?
今年は全国的に天候不順で雨天が続き日照不足となっていますが、そろそろ本格的な夏の訪れを感じる季節になってきました。
熱くなると食べたくなるものの一つにアイスクリームを思い浮かべる方も大井のではないでしょうか?そこで「アイスクリーム」についてお伝えできればと思います。
アイスクリームの歴史
まず、アイスクリームって何なの?というところから。
アイスクリームは、牛乳などを原料にして、冷やしながら空気を含むようにかき混ぜて、クリーム状にしたものを凍らせたお菓子です。柔らかいものは「ソフトクリーム」と呼ばれていますね。
国によっては「アイスクリーム」製品の規格を規定する場合があるのですが、日本では乳固形分及び乳脂肪分が最も高いアイスクリームと、アイスミルク、ラクトアイスの3種類を合わせて広く「アイスクリーム類」と呼んでいます。
乳成分をほとんど含まず、クリーム状でない氷菓もアイスクリームに括られることも多いので、ソフトクリームと見た目がカキ氷らしいカキ氷以外は大体「アイスクリーム」になると思います。
アイスクリームの歴史は深く、なんと紀元前の中国、古代エジプトでは氷や雪で乳製品を冷やして食べていたそうなので5,000年近く前からアイスクリームの原型はあったと言えます。
日本では1869年に販売が開始され、当時の販売価格は2分。現在の価格にすると8,000円と相当高級なお菓子だったようです、驚きですね!
アイスクリームは体に良い?悪い?
アイスクリームの中にも種類があり、たまに食べる文には何でもいいかもしれませんが、継続的に食べたい、という方はなるべく成分などをよく読んで、選んで食べた方が良いにではないでしょうか。
先程説明したように、どのアイスクリームに分類されているのか、パッケージに記載されている成分表示などををキチンと見てみましょう。
必ず、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓のいずれかが書かれているはずです。
そしてこの中で、体に良い方なのはアイスクリームと氷菓になるかもしれません。
これらのアイスクリームの種類は「乳成分」をどれだけ含んでいるかで呼び方が変わってきます。
ポイントはここです。
- アイスクリーム 乳固形分15%以上 うち乳脂肪分8%以上のもの
- アイスミルクは 乳固形分10%以上 うち乳脂肪分3%以上のもの
- ラクトアイスは 乳固形成分3%以上のもの
- 氷菓は 乳固形成分はほとんどないもの
え?乳固形分や乳脂肪分が多い方が体に良い方なの!?と思われがちですが、そうなのです。
アイスミルクやラクトアイスは乳固形分が少ないぶん植物油脂を使い、乳成分のような濃厚な味わいを再現してケースが考えられるため、相対的に体に悪いかもしれません(全ての製品が相応訳ではありませんが)。
この植物油脂というのは厄介で、飽和脂肪酸が多く、その中にはトランス脂肪酸が多く含まれているからです。
トランス脂肪酸は過剰に摂取すると体にさまざまな悪影響を及ぼします。
・LDL(悪玉)コレステロールが増えてHDL(善玉)コレステロールが減る
・狭心症や心筋梗塞など心疾患のリスクが高まる
・内臓脂肪の増加や肥満
・アレルギー疾患を引き起こしやすくなる
また、妊婦さんが摂取すると胎盤を通して赤ちゃんが摂取してしまい、赤ちゃんの成長に必要な栄養素を代謝を下げ、低出生体重となってしまうる可能性も考えられます。
さらに母乳からもトランス脂肪酸はお子さんに移行するので、妊婦さん、お母さんはアイスクリームの摂取に注意したがいいでしょう。(あくまで過剰・継続的に摂取した場合)
アイスクリームのいろいろ
では、アイスクリームや氷菓の中で、いくつかのアイスクリームをよく見てみましょう。
(以下のアイスクリームをおすすめしているわけではありません)
M 乳業 バニラモナカジャンボ と チョコモナカジャンボ
コンビニやスーパーに行くとよく見かけるのが、チョコモナカジャンボとバニラモナカジャンボ。バニラモナカジャンボの方が、乳製品を多く含んでいるようです。
G社 牧場しぼり 濃厚バニラ
こちらもスーパーに置いてある店舗が多く、その名前の通り、新鮮なミルクを使用したクリーミーなアイスクリームとなっています。
M乳業 pino(ピノ)
コンビニにも多く置いてあることの多いピノ。ピノは内容量も多くなく、シェアして食べやすいので、カロリーなどが気になる方にピッタリです。
氷菓いろいろ
G アイスの実シリーズ
果汁の含有率が高いので、果物そのもののような味でオススメです。
A乳業 ガリガリ君
シャーベットとカキ氷のような部分の二層構造になっているので、違う食感が楽しめます。
どこのコンビニ、スーパー、商店でも手に入れやすく、お値段も手軽な氷菓です。
糖尿病で糖質やカロリーが気になる方はアイスクリームや氷菓以外にも、冷凍された果実なども良いでしょう。
日頃何気なく食べているアイスも、この様なちょっと変わった視点で、選んでみるのもいいかもしれません。
アイスクリームは「おやつ」になります。過剰に摂取したりせず、1日のカロリー摂取量に気を配りながら、上手に取り入れていきましょう!