漢方薬の処方について
当院では、第一選択肢としてではありませんが、漢方薬の処方もしておりますので、ご希望のある方、お悩みのある方は一度、ご相談下さい。
内科医の多く(調査にもよりますが8割前後とする調査もあります)は、何らかの形で漢方薬の処方を行うことがありますが、積極的に処方しているわけでもありません。ご希望があればお申し出ください。もちろん、適応があると判断される場合にのみ処方されます。
漢方薬は、現在150前後の種類が保険収載されています。
ドラッグストアなどで市販されている漢方薬の多くは、保険収載されている薬と同じ成分を含むものの、保険収載されている薬品よりも低量(含まれるエキスが少ない)ものが販売されており、皆様にもなじみが多い薬の一つだと思います。
注意が必要なのは、漢方はじわっと効く、効き目が穏やか、副作用が西洋薬に比べ低そう、と思われている方が多いという点です。漢方薬がそのように受け止められるのは、市販されている漢方薬の多くが薬効成分であるエキスの量が前述の通り低く抑えられている、含まれるエキスが自然由来のものが多い、薬効成分が西洋薬でみられる単剤とは違い、かなり多くの種類が含まれているため、どの成分が効いているのか効果測定がしずらい、といった特徴があるためで、当然副作用もあり、場合によっては強く出ることがある点に注意する必要があります。
とはいえ、保険収載されているということは、古くから親しまれていた漢方薬にも相応の効果があるということを示しているものかと思われます。
代表的な漢方薬
(ここで御紹介しているからといって、必ず処方されるというわけではありません。適応があると判断されなければ処方されません)
防風通聖散
(ボウフウツウショウサン)
麦門冬湯
(バクモンドウドウ)
葛根湯
(カッコントウ)
大柴胡湯
(ツムラダイサイコトウ)
麻杏甘石湯
(ツムラマキョウカンセキトウ)
当院では保険収載されているすべての漢方薬を常備しているわけではありません。また、お申し出があれば必ずお出しできるわけでもありません。適応があると医師が判断した場合のみ処方されます。