便秘

こんな症状はありませんか?

  • 週2回以下の便通
  • 便通異常(便秘と下痢)が交互に続いている
  • 排便に時間がかかる
  • 強く頑張っても少ししか便が出ない
  • 排便後も残存感がある、すっきりしない

便秘は、本来体外に排出すべき便を、十分量かつ快適に排出できない状態のことを言います。一般的には、排便回数が少ない状態を指し、また快適に排便できない状態もこれに該当します。回数には定義はありませんが、週2回以下(週3回未満)、もしくは3日以上連続で排便がない状態などが考えられます。

便秘は専門医による適切な治療で改善できる病気ですが、きちんと治療を受けている方はまだ少ないと考えられます。便秘でお悩みの方は日本に何百万人もいると思います。市販薬の長年の使用で悪化させるケースも少なくありません。便秘は腸や肛門へ多大な負担をかけ、健康へ悪影響を与えるだけでなく、生活にも支障をおよぼします

便秘は食事などと関連し発症するケースが多いですが、中には大腸がんなどの重篤な病気の前兆である可能性も考えられます。病気が関連している場合には、原因となっている病気によって、そのほかの症状があらわれることもあります。

便秘の原因

便秘の原因は、食べ物のかすや老廃物が大腸を進み(ぜん動)ながら、水分が吸収され適度な便になる過程でおこることから、ぜん動と水分吸収が大きく関係すると考えられ、この2つの働きが弱まることによって起きます。

排便について

朝起きると起床結腸反射がおこり、腸にぜん動を促す刺激が働きます。
食事をとると胃に食物が入ると大腸・結腸が収縮する胃結腸反射がおこり、
直腸に便が送られ直腸に便がたまると直腸壁への刺激で排便反射がおこり、
排便となります。
食物繊維や摂取量が少ないと大腸粘膜への刺激が弱くなり、トイレに行くのをがまんし続けても、刺激への反射が弱くなり、便秘になります。

一般的には、水分、食物繊維の不足、運動不足、ストレス、生活習慣、生活環境の変化と考えられ、日常の習慣によって改善できる病気(というより症状)と比較的軽く考えられていまが、前述の通り発生要因をよく考えると、必ずしも患者様の日頃の行いの改善だけで解決できるとは、到底考えられません。

なぜなら、多くの悩まれている方は恐らく相当苦労をされているでしょうし、人に言われる前に自分でいろいろ調べて生活習慣の改善はすでに対策済みでそれで改善していないと考えられるからです。

例えば、食物繊維を多くとればいい、ということについても、アレルギーがあって摂取ができない、高齢で固いものが食べられないなど患者様の状況によっては改善が難しい場合があること、そもそも器質的な要因である場合、排便習慣、生活習慣の改善に取り組んでいる間に病気が進行してしまう可能性があります。

長く悩まれている方は、自然な便意は朝食をとってしばらくして起こるからといって、
規則正しい起床・排便の励行(生活主幹の改善)や水溶性の食物繊維をとる、善玉の腸内細菌が入ったヨーグルトを接種する(食生活の改善)などの治療方法を考えるのではなく、まず患者様の便秘の症状をよく観察し、便秘の種類ごとに深く原因を考えることが必要で、重篤な病気が隠れていないか確認したうえで、治療することが重要です。

実際に外来でお話をうかがっていると排便習慣の乱れが多いと思われますが、先ほどの一般的に考えられている原因に加え、腸内細菌(乳酸菌、口内細菌、腸内フローラ)のバランス異常も便通異常と大きく関係するほか、過敏性腸症候群、最も重篤なケースは、大腸がんなどにより、腸の内腔が狭くなり、便秘が発生してることも考えられます。

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便秘の種類・タイプ

便秘には様々なタイプがあります。症状・発症による定義も様々あり、以下はその一例です。

器質性便秘

疾患が原因の通過障害による便秘です。大腸がん、潰瘍性大腸炎、内臓癒着による狭窄、腸捻転、等。少しでも疑われるときは、検査でこれを否定したうえで便秘治療を開始すべきです。

単純性便秘(一過性)

転勤や引っ越しなどの環境の変化によるもので、一定期間で症状が解消した場合、治療が不要なケースがほとんどです。

機能性便秘

機能性便秘にはいくつかの種類があり、下記の直腸性、弛緩性、痙攣性があります。

直腸性便秘

便意を我慢することが多くなると、腸の神経が鈍くなり、便が直腸まで送り出されている状態なのに、便意が生じなくて起こるタイプです。水分の摂取、規則正しい生活、排便習慣などで対応します。

水分と食物繊維の摂取が効果的です。また、下剤には色々種類があり、刺激の強すぎるものなど、多用に注意が必要なものもあり、自己判断せず、一度医師に相談してみるのがいいでしょう。

弛緩性便秘

大腸の蠕動運動が低下して、便をスムーズに送り出すことができなくなっている状態です。同時におなかが張ったり食欲の低下、便意を感じないなどの症状も発生します。

加齢による筋力低下が考えられますが、大腸の緊張低下や運動不足なども原因と考えられます。

痙攣性便秘

大腸が緊張してけいれんしているかのように収縮し、排便障害がおこるタイプです。比較的若年層に多い傾向があり、腹痛が伴うケースが見られます。主な原因してはストレスが考えられています。

その他の便秘

他にも、薬剤性(薬物中毒や服用中の薬の副作用)、神経性、機械性閉塞(イレウス)、内分泌疾患、代謝異常、糖尿病、消化管への血流減少等が要因の便秘が考えられます。妊娠した際にも多いようです。

便秘の検査と治療

便秘の診断では、まず排便習慣の確認が行われることになります。ただし、長く悩まれている方やすでにご自分で生活・食習慣の改善を図られている患者様の場合は、何かしらの病気が隠れている可能性もあるので、大腸通過時間検査などの検査が行われ、重篤な病気が心配な場合は内視鏡検査の施行も視野に入ります。

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治療は、生活習慣の改善、食事療法、運動療法 服薬が中心になりますが、便秘の薬には様々な種類があり、新しい治療法もあり、便秘の原因や症状によって使い分けることになります。

まず、なるべく作用の穏やかなお薬の服用から始め、生活習慣や食習慣に配慮しながら自然に排便できるように治療します。

服薬、食事、日常生活の留意点などは消化器専門医がご説明致しますのでご安心下さい。便秘は誰にでも起こる症状ですが、症状・原因は人それぞれで治療方法も多様です。恥ずかしがらず、まずは一度気楽にご来院ください。

患者様の便秘症状にあった治療方法をご案内致します。

治療として、服薬をせずに生活改善だけで改善を望まれる場合は、やはり食物繊維の多い食生活を心がけることが特に大切で、規則正しい食事や睡眠時間をしっかりとること、適切な運動を行うこと、適切な水分摂取も重要な治療法となります。

なお、一般的に食物繊維の摂取は体にいいと考えられておりますが、便秘の種類により接種したほうがいい食物繊維、避けたほうがいい食物繊維(痙攣性便秘時の不溶性食物繊維)等がありますので注意が必要です。ご相談下さい。

水溶性食物繊維
水に溶けやすい性質で溶けるとゼリー状になります。小腸での吸収速度を緩やかにするので、食後の血糖値上昇を抑える効果や、コレステロールを吸着し体外に排出するので血中コレステロール値を低減させる効果、ナトリウムを体外排出するので、高血圧にも効果があると考えられています。野菜や果物の他に、納豆、海藻類に含まれます。
不溶性食物繊維
水に溶けにくい性質で水分を吸収して容積を増やします。腸の中では便が増えることになり、大腸が刺激され、排便がスムーズになります(便秘の種類にもよります)。繊維の多い野菜、玄米などの穀類、豆類、キノコ類、こんにゃくなどに多く含まれます。

医療法人社団 新井病院(北海道十勝)

診療科
総合内科、消化器内科、胃腸内科、内視鏡内科、禁煙外来、生活習慣病健診、人間ドック

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は予約が必要です。

胃カメラ(胃内視鏡検査)は、受診当日、予約なしでも検査が可能です。ただし、検査前は絶食していただく必要があります。詳しくは胃カメラのページをご覧ください。

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