痛風

ビールを飲みすぎたり、贅沢をするとかかる病気、と広く知られているようですが実は少し違います。足の親指などの関節に激痛が走る症状がでます。通常、尿と一緒に排出されるプリン体がうまく排出されず、間接付近で結晶化してしまうのが原因です。一般的に生活習慣病は40代以降に発症すると思われていますが、意外と20代の男性の罹患が多い一方、女性がかかることが珍しい病気ともいえます。

痛風の症状

痛風になると、ある日突然歩けないほどの激痛に襲われ、仕事も日常生活もままならなくなります。激痛の元となるのは主に足の親指の関節などで、一度痛みだすと5~10日は治らないことが多くその後、日にちとともに痛みは徐々に引いていき、しばらくすると全く痛くなくなることが多いようです。

ただし、そのまま放置しておくと何度も同じような痛みを繰り返しながら、悪化していき、さらに進行すると腎臓が悪くなることが多い恐ろしい病気です。20歳以上の男性に多い傾向があります。

痛風の原因

痛風となる原因は、プリン体を多く含む食品を食べすぎたり、プリン体を体外に出しきれず体内に残ってしまうためです。プリン体は通常、体内で分解されて尿酸となり、尿とともに体外に出ていきますが、プリン体がたくさん取り入れられたり、尿酸がしっかり体外に出ていかなかったりすると、関節部分に尿酸が溜まり結晶化し、激しい痛みを生み出します。これが痛風となるのです。

プリン体の多い食べ物

レバー類、白子、エビ、イワシ、カツオ、など

実は、お酒自体にはこれらの食品ほどプリン体は多く含まれていません。しかし、お酒好きの人がおつまみに好んで食べる食品に多く含まれているので、お酒を飲むと発症すると思われているようです。

診断方法(検査の種類)

発作中に関節の中に尿酸結晶があることがわかれば、確実に痛風だと証明されます。ただし、痛風の症状は特徴的なので、医師であれば通常の検査結果だけでも診断可能な場合もあります。

  • 足の親指の付け根が痛むのかといった、痛風の症状が見られるか確認します。
  • 症状が出始めてから痛みのピークまでの時間を計ります。
  • 高尿酸血症(血液中の尿酸値が異常に高くなる病気)があるかどうかも調べます。

似たような別の病気の可能性もありますので、自己判断をするのは大変危険ですので、受診し検査することをお勧めします。

痛風の治療

痛風発作が起きて痛みや炎症がひどい場合は、足を心臓より高くして冷やしながら安静にするのがいいでしょう。この時、患部を温めたり揉んだりしないように気をつけましょう。痛風の場合、はっきりとした自覚症状が出ることが多く、痛みが強い場合は日常生活を不通に来ることが難しいかと思いますので、病院に行き治療を開始することをお勧めします。まずは鎮痛剤で症状を和らげることからスタートします。

患者様の症状や経過にもよりますが、痛風発作が治まり2週間程度経過してから、尿酸の生成を抑える薬と、尿酸の排泄を促す薬の2種類を使い尿酸値を低下するような治療を行うのが一般的です。2種類の薬は症状に合わせて決めます。

予防するために気をつけること

生活習慣も改善することをお勧めします

上記のプリン体を多く含む食品を控え、お酒以外の水分をよくとって下さい。散歩などの軽い運動を生活に取り入れましょう。

痛風の発作が起こらないからといって勝手に薬を飲むことをやめてはいけません。自己判断で薬をやめた後に再発すると、さらなる痛みと長い治療が必要になります。

体重が増え過ぎないように気をつけましょう。
肥満を解消するだけで、尿酸値は下がります。
食事は野菜やキノコを中心にバランスよく食べましょう。
カテキンは尿酸の排泄を促す効果があるので、お茶を飲むことも有効だと思います。水分は多めに1日2リットルは飲みましょう。水分とともに尿酸が出ていきます。
運動は適量が原則で、行いすぎると逆効果になることが多いようです。1日8,000歩程度の軽い散歩などが良いいのですが、持病のある方や体力に不安のある方は注意が必要ですので、主治医とよく相談したうえで行うことが大切です。

痛風が男性に多い理由

1992年の東京女子医大の調査によると、男性が98.5%で女性は1.5%でした。
女性の患者がほとんどいないのは、ちゃんとした理由があります。
女性に多く分泌される女性ホルモンには、尿酸の排泄を促す働きがあるからです。そのため女性ホルモンの分泌の少ない男性の方が、痛風になりやすいのです。

新井病院(北海道十勝)

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総合内科、消化器内科、胃腸内科、内視鏡内科、禁煙外来、生活習慣病健診、人間ドック

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