糖尿病
近年、罹患する人が増えている糖尿病には4つの種類があります。
- 1型
- 体内でインスリンを作り出すことができないタイプで、体外からインスリンを補給しなくてはなりません。子供のころから糖尿病になっている場合は1型の可能性が高いです。
- 2型
- 多くの日本人がなるもので、インスリンの働きが悪くなる、量が少なくなるといったことが原因で起こります。自覚症状はほとんどなく、健診での検査によってはじめて診断されることが多いです。高血圧の人はなりやすく、40歳以上で太り過ぎと診断されている人、家族に糖尿病の人がいる場合は注意しなくてはなりません。そしてストレスを感じやすい人も血糖値が上がりやすくなっています。血糖値は血液検査を行いHbA1cの値を見ることでどのくらい上昇しているかがわかります。2型は、食べ過ぎや脂っこい食べ物を多く食べる傾向にあるので、食習慣を見直すことが大切です。
この他に、
- 遺伝子の異常など病気が原因のもの
- 妊婦に起こりやすい妊娠糖尿病
があります。妊娠糖尿病の場合、まだ糖尿病にはなっていないものの血糖値が上昇しているので注意が必要です。
糖尿病の治療と予防
糖尿病は、慢性的に血糖値が高くなる病気で、慢性的に血糖値が高い状態が続けば、最終的には寿命にも影響を及ぼします。そのため糖尿病の治療方法としては、血糖値のコントロールを行うことが重要です。なぜ血糖値をコントロールする必要があるのかというと、これは糖尿病による合併症を起こさないためです。糖尿病は初期の状態ではそれほど症状が出ませんが、合併症が出てくると様々な症状や不都合を伴うケースが多くなります。痛みやしびれを感じたり、感覚が鈍くなることでけがをしやすくなる、感染症にかかりやすくなる、視力の低下などが具体的な例としてあげられます。血糖値をコントロールすることによって、合併症を起こさないことにつながります。
具体的な血糖値のコントロール方法は、ステージにより治療方法も異なります。
初期の段階では、悪化を防ぐ食事と運動を行うことになるでしょう。
進行の度合いに合わせて治療法も異なり、ステージに応じて薬の投与が始まります。薬の種類には、飲み薬と注射薬があり、飲み薬はインスリンの分泌をよくしたり、糖の分解や吸収を遅らせるもの、党の排出を促すものなどがあります。
糖尿病の予防方法としては、日常生活のちょっとした工夫が予防につながります。糖尿病の原因にはストレスや肥満、運動不足や暴飲暴食などの、生活スタイルの乱れが主な原因と言われています。そのため規則正しい生活を送ることにより、糖尿病の予防にもつながるでしょう。